ハセツネを完走するために。初めて出場する人のためのハセツネ攻略法【補給編】
今回から、具体的な内容へと入っていきます。
前回のブログでも書きましたが、ハセツネを完走するには、走力以上にその他の要素が大切になってきます。
私の個人的なイメージですが、ハセツネは他の大会よりも走力が高いトップランナーたちが途中でリタイアしてしまう率が高い大会だと思います。
距離71.5km、制限時間24時間にも関わらずです。
リタイアの原因としては、怪我や体調不良などもあるかと思いますが、ハセツネの場合、最も多いのは補給関係でのトラブルでしょう。
補給のトラブルは、他のどんな大会でもリタイアの大きな要因の一つではありますが、ハセツネの場合は、エイドが無く、必要な補給食や水をスタート時に全て背負わなくてはならないという特殊な条件があるため、モロに影響が出やすいと考えられます。
以下のような流れでリタイアを選択する人が多いのではないでしょうか。
【トップランナーのリタイアへの流れ】
補給のトラブル発生→記録(順位)が狙えない→モチベーション下がる→リタイア
※ハセツネは他の大会に比べ、競技性が高く、記録や順位を狙う選手が多いことも要因として考えられます。
ただし、これは、終電までに帰れる時間帯でゴールするトップランナーの場合であって、私を含め多くのランナーたちは完走もしくは、朝方できるだけ早くゴールを目指す人が多数でしょう。
そうなってくると私たちは、記録うんぬんでモチベーションが下がって走るのをやめてしまうという可能性はトップランナーよりは少ないのではないでしょうか。
要は、完走を諦めるかどうかの問題です!
ハセツネを完走するためには、以下の流れが理想的でしょう。
【完走を目指すランナーの理想】
①補給の準備万端→トラブルなし→最後まで走れる(歩ける)→気持ちよく完走
②補給の準備万端→トラブル発生→休息や補給で回復を待つ→走れる(歩ける)→完走
どちらにせよ、リタイアの要因となる補給の準備を万端にすることが大切です。
また、②でもわかるようにいくら補給の準備を万端にしたところでその他の様々な要因からトラブルが発生することもあります。その中で大切なのは、自分はどのように休息し、どのように補給を行うことによって回復できるかを知っておくことです。
ハセツネの場合は、距離はそれほど長くはないですが、制限時間が24時間あるため、一度トラブルが発生しても回復し、完走できる可能性が十二分にあります。
ここまで長くなりましたが、いよいよ補給のポイントについて説明していきます。
まずは、私がハセツネを完走する上で、一番大切だと考える水についてです!
【水の補給について】
ハセツネ完走を考える上で、一番注意しなければならないのは水です!
これだけははっきり言えます。もう一度言います。水です!笑
唯一、水が補給できる月夜見第2駐車場(42km)の手前で水が切れてしまった場合はTHE ENDです。
先ほどトラブルが発生した場合、回復を待てばいいと書きましたが、水切れについてはどうしようもありません。無理です。無理すれば死にますから。
もちろんハセツネ公認の水場で汲むという選択肢もありますが・・・。
そんなの当たり前じゃんという人も多いですが、わかりつつ例年、水切れでリタイアする人が多数いるのがハセツネです。
特にここ2年は、気温がとても高かったことや、湿度が高かったことで気づかぬうちに水切れを起こし、リタイアした人が多数出ています。
まずは、基本は2Lの水が必要です。
大会要項にも記載されているようにハイドレーションシステムで2Lの水が推奨されています。
第27回 ハセツネCUP 大会要項|ハセツネ(長谷川恒男)カップ 日本山岳耐久レース
もちろんそれ以上に必要な方は、もう少し持って行った方がいいかもしれません。
私の場合は、
ハイドレーション:麦茶1.5L
ソフトフラスク:水500ml、アクエリアス500ml
といった感じで合計2.5Lを持って走りました。
これは、あくまで私の場合であって、自分自身がどれくらいの運動量でどれくらいの水分量が必要なのかを事前に把握しておくことが必要です。
また、42kmの月夜見第2駐車場まで水が持つことを最低条件として、気温や湿度を踏まえ、心拍数が上がりすぎないように走りましょう。
特に浅間峠までは、細かいアップダウンが続くため、気づかないうちに心拍数が上がり、水を飲みすぎてしまう可能性があります。
月夜見第2駐車場までくれば、1.5Lの補給が受けられますので、水の心配はありません。その後、コース上に水が汲める場所もあります。
繰り返しになりますが、月夜見第2駐車場まで水を持たせることが完走する上で最低条件です。
次に補給食についてです。
【補給食について】
これについては、自分の好みや補給のペースがあるので、一概には言えませんが、1時間〜2時間で最低でも100kcalくらい摂取できる補給食を持って行った方がいいと思います。
補給のペースは時間や場所によって何をどれくらい補給するかを決めて、紙などで見れるようにしておくことがいいと思います。
疲労が蓄積してくると思考能力が落ち、補給が疎かになる可能性が高まるからです。
私は、初めて出場した際は、以下の補給食を持っていきました。
上記の写真プラスおにぎり2個、マグマ2袋、ZEN(トラ、ダルマ)
心配性なので、多めに持っていきましたが、実際には、ジェル5個、カロリーメイト2袋、山よりだんご1.5袋が余りました。
補給食については、不足すれば、エネルギー不足に陥りますが、余った場合は、ザックの重量を上げてしまうだけなので、自分がどれくらいの補給食が必要かを計算することが必要です。
また、ジェルについては、カフェインが入ったものをいくつか持っていくといいかと思います。
私の場合、2回目の出場の際に、補給のトラブルで、吐き気に悩まされ、三頭山あたりまで、体調がすぐれない状況が続きました。
しかし、カフェイン入りのジェルを飲んだところ、急に体調が戻り、そこからゴールまで300位ほど順位を上げることができました。
カフェインのジェルの摂取については、私としては、以下のルールを定めています。
①大会直前に1〜2週間程度のカフェイン断ちをする。
②序盤では使用しない。できれば中盤以降
③たくさんは摂取しない。(逆に胃腸のトラブルにつながる可能性があるため。)
カフェイン入りのジェルについても事前に練習や他の大会で試してから使用されることをお勧めします。(もちろんその他の補給食についても練習から試すことが大切です。)
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今回、補給についていろいろと書きましたが、自分なりにベストな方法をハセツネまでに探してみてください。
そして、練習から本番を想定して補給を試してみる!これに尽きると思います。
次回は「夜間走」のポイントについて、書いていきたいと思います。