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ゆとりサラリーマンが100マイル完走を目指すブログ

ゆとり第一世代サラリーマンの気ままなつぶやき マラソン、トレラン、映画、音楽

小説『月の上の観覧車』感想

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今年の1月に香港に行くときに成田空港内の本屋でたまたま目に入って、購入した直木賞作家、荻原浩の短編小説。

  1. トンネル鏡
  2. 上海租界の魔術師
  3. レシピ
  4. 金魚
  5. チョコチップミントをダブルで
  6. ゴミ屋敷モノクローム 
  7. 胡瓜の馬 
  8. 月の上の観覧車

 以上の8つの作品からなる短編集。

 

読んでみるとタイトルとは違って、奇を衒うような内容はほとんどない。

 

主人公の設定の多くは50歳以上で、ほとんどが私よりも年上なのに、なぜか親近感を感じる作品が多かった。

 

きっと、それぞれの主人公が、自らの人生を振り返り感じた、「後悔」がテーマになっているからだろう。

 

どんな人でも、きっとあのとき別の道を選んでいたらどうなっていただろうと考えることは少なくはないはずだ。

 

私も、しょっちゅうそんなことを考えてしまう。

 

どの作品も、視点は違えど、主人公たちの「後悔」と「喪失」そして、そこからの「再生」が絶妙に表現されている。

 

そして、読み終わった後は、なぜか、清々しい気持ちになる一冊である。

 

きっと読んだ年齢や環境によってまた、感じるものも変わってくるだろう。

 

私が、この作品の主人公たちと同じくらいの年齢になったとき、一体どのように感じるのだろうか。

 

また少し時間を空けて読み直してみたいと思う。

 

 

月の上の観覧車 (新潮文庫)

月の上の観覧車 (新潮文庫)