2017 ビブラム香港100 大会当日編 CP5〜ゴール
【CP5 52k Kei Ling Ha】ドロップバック 17:54
ようやくCP5に到着。
直前の下りで石段にいじめられた足が悲鳴をあげました。
ドロップバッグを受け取り、着替えとヘッドライトの準備を済ませ、しばし休憩。
携帯の電源を久しぶりにつけてみると師匠からLINEが。
1時間前にCP5を出発したとのこと。
胃薬を飲み、トマトスープで体を温め、後半の山岳コースへ備えます。
結局、CP5には、40分ほど滞在してました。
ここからCP6までが、今回のレースで最もエイドまで距離が長い区間です。胃と足に不安を抱えながら、ヘッドライトをつけてスタート。
ここからは、暗くなったので写真はほとんどありません。
【CP6 65k Gilwell Camp】22:00
胃の痛みがこの辺りでピークに。
何かの本でこんな時は、白湯が効くと読んだことを思い出して、お湯をもらって飲んでみたところ、少し痛みが和らいだので、ここから先のエイドは毎回、お湯をもらってました。
結構急なトレイルを下っていくと、その後は、長いロードへ。
どんどん下っていくとそこには、香港の夜景が。
ガスっていなければもっと綺麗だっただろうな。
そんなことを考えていると、ロードも終わり、また石段地獄へ。
少しの上りでも結構こたえました。
【CP7 73k Beacon Hill】00:21
山を登りきったところに、CP7がありました。
今までのエイドとは違って、EDM系の音楽がかかり、今まで以上に明るい雰囲気。
中央には焚き火もあり、その前の椅子に腰掛けてヘッドライトの電池を替えていると、女性スタッフが毛布を肩にかけてくれ、ホッカイロまでくれました。
子供のスタッフもたくさんいて、男の子のスタッフは、私が日本人とわかると味噌汁を持ってきてくれました。
ここでずっと休んでいたい気持ちを押し殺し、何とかCP8を目指しスタート。
【CP8 83k Shing Mun Dam】2:11
CP9を目指し、スタートの前に、自販機でアクエリアスを発見。
エイドでのスポーツドリンクの味が合わなかったため、すかさず購入。
オクトパスカードをちゃんと持っていて良かった。
次のピークを目指し、スタートと思ったら、目の前には、針山へと続く無数のライトが。
また石段地獄かと落胆。
ただここも覚悟を決め、一歩一歩ゆっくり進みます。
針山山頂で、次に見えたのは、草山を登る無数のライト。
もう石段だけは勘弁してくれ。それが正直な気持ちでした。
願いが通じたのか、次のピーク草山山頂へは、斜度はきついものの、石段ではなくロードの上りが。
辛いけど、石段よりは、100倍マシです。
【CP9 90k Lead Mine Pass】4:37
ここから、いよいよラスボス、大帽山へ。
胃の調子は、相変わらずの調子のため、CP9でも白湯を補充してもらい、頂上に向け、ラストアタックです。
ラスト10kmと思うと、大帽山への足取りも今までより力強くなります。
しかし、登っていくと霧が今まで以上に酷く、視界不良で5メートル先も見えない。
ヘッドライトは乱反射するため、手に持って慎重にルーファイしながらゆっくり進むことに。
最後の最後でこんなに精神的に苦しい思いをするとは思いませんでした。
時間も想定以上にかかってしまいましたが、最後は長いロードの上りだったことも幸いして、なんとか大帽山到着。
と言っても山頂の目印等はなく、スタッフに下りのロードを案内されました。
ちょうど、その頃から雨が降り始めましたが、もうゴールは目の前。
気にせず進みました。
しかし、意外とゴールまで長く、上りまでありました。
最後の最後まで苦しめられましたが、ゴールゲートが見えた時の安堵感と喜びと言ったら言葉になりませんでした。
【ゴール 100k Rotary Club Park】7:19
なんとか、23時間19分でゴール。
何とか目標である24時間以内を達成し、パーカーとトロフィーをゲットできました。
師匠は、2時間前にゴールしていたようで、ツアースタッフの車で寝て待っていてくれました。
本当にお待たせしました。
石段地獄には苦しめれれましたが、エイドも充実しているし、スタッフも親切でホスピタリティー溢れる素晴らしい大会でした。
走り終わった後は、もう二度と石段はごめんだと思いましたが、また、参加したいレースです。