令和になってから初めてのレース!上田ヴァーティカルレースに参加してきました。
今年も、GWに長野県上田市で開催された上田ヴァーティカルレースに昨年に引き続き参加してきました!
私の中では、令和に変わってからの記念すべき初レースです!
トレランを初めて、約5年になりますが、ヴァーティカルレースに出場したのは、今回でまだ2回目です。
そもそもヴァーティカルレースってなんぞや?って話ですが。
山を走る(歩く)点では、トレランと似ているのですが、「スカイランニング」という競技があり、その中の一種目に「ヴァーティカル」というものがあります。
私も定義を細かくは、わかっていないんですが、「ヴァーティカル」とは、
25%の最小平均傾斜があり、ところにより33%傾斜を超えるアップヒル(山を駆け上がる一気登りの)レース。
とのことです。
詳しくは、日本スカイラン二ング協会のHPを確認してみてください。
話を戻しますが、なぜ今まで、ヴァーティカルを含めた、スカイランニングのレースにあまり参加してこなかったかといいますと、
レースの数が少ないということもありますが、最も大きな理由としては、純粋に
キツイから・・・です。
登りの弱い私にとっては、まさに地獄の競技・種目です。
常に心臓がバクバクします・・・。距離は短いので、サクッと走ってビールというところはいいのですが笑
ただ上田ヴァーティカルレースはコースがいくつかあり、比較的初心者でも参加しやすい入門編のレースです。
私が、参加したのは、「真田幸村コース」
日本スカイラン二ング協会の技術的難易度は初級にあたります。
どんな感じかというと、小学生の低学年も参加しており、最年少で6歳が同じコースを走りきっています。
そうかくと、なんだ余裕じゃんって思いますが、十分、辛いですよ・・・。
スタートは、二人ずつ区切られてスタートします。
順番は性別や年齢に基づいて決められているようです。
甲胄のおじさんしぶいですねー。
距離が短いので、すぐにトレイルに入ります。運動不足もあり、すぐに心拍が最大心拍の90%を叩き出しました笑
要所要所の木には、上昇高度やコメントが。忍者もこんなにキツかったんでしょうか?
距離は短いながらも、給水所が2箇所もあります。くノ一っぽい人もいます。
こんな人や
こんな人たちの間を通過していくと
ようやくゴール!ゴール地点は上田の街並みを一望できる絶景です。
キツさはありますが、1時間かからずゴールできてしまうので、サクッと終わらせてビールを飲みたい方には持ってこいの大会だと思います。
また、上級者向けのコースには、日本の有力選手たちも多数参加しているのでその走りを間近で見ることができるかもしれません。
みんな信じられないスピードで斜面を駆け上がっています。
完全に別の生き物ですね、あの人たちは・・・。
【映画】キングダム 想像以上の出来だった!
話題になっている実写版のキングダムを早速、映画館で見てきました!
キングダムといえば、ヤングジャンプに連載中の大人気漫画ですね。
私も、もちろん全巻持ってますよー。
あらすじ
紀元前245年、中華西方の国・秦。戦災で親を失くした少年・信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、大将軍になる夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れていた。やがて漂は王宮へと召し上げられるが、王の弟・成キョウ(本郷奏多)が仕掛けたクーデターによる戦いで致命傷を負う。息を引き取る寸前の漂から渡された地図を頼りにある小屋へと向かった信は、そこで王座を追われた漂とうり二つの王・エイ政(吉沢亮)と対面。漂が彼の身代わりとなって殺されたのを知った信は、その後エイ政と共に王座を奪還するために戦うことになる。
キャスト
信(しん):山崎賢人
嬴政(えいせい)・漂(ひょう) : 吉沢亮
楊端和(ようたんわ) :長澤まさみ
河了貂(かりょうてん):橋本環奈
成蟜(せいきょう): 本郷奏多
壁(へき):満島真之介
バジオウ:阿部進之介
朱凶(しゅきょう):深水元基
昌文君(しょうぶんくん):高嶋政宏
騰(とう):要潤
ムタ:橋本じゅん
左慈(さじ):坂口拓
魏興(ぎこう) :宇梶剛士
竭氏(けつし) :加藤雅也
肆氏(しし) :石橋蓮司
王騎(おうき):大沢たかお
キャストを見てもすごく豪華で、確かに似てるなーと納得の俳優さんが多い。
ただ一つ気がかりだったのが、主演が山崎賢人ということ。
あのジョジョの実写版の悪夢が蘇ってくる・・・。
とはいっても仗助に比べれば、信の方がはまっていることは間違いないと思ったので、劇場でチェックしてきました。
感想はというと・・・
これは映画館で見て間違いなし!!!
漫画の実写化の中では、かなりのいいデキに入ると思います。
「ピンポン」の実写版を見たときのようにすんなりと受け入れられました。
何がいいって、実写の世界観がほとんど失われていません。キャストも素晴らしい!
個人的には、嬴政と漂を演じた吉沢亮には圧倒されました。俳優さんってすごいですね。
ネットでも心配されていた大沢たかおの王騎も最初は少し違和感があったものの、最後には、あのオネエ口調が中毒になりました。
唯一、注意が必要なのは、長澤まさみの楊端和です。戦闘シーンでは、綺麗な太ももに目を奪われ、本編に少し集中できなくなります笑
まあ男性限定の注意点なので、女性は無視してください。
作品的には、漫画原作を読んでから観てもよし、映画を観てから、原作を読んでよしのいい作品だったと思います!
続編を見てみたいですが、王都奪還でこのスケールだと、今後の本格的な戦場は描ききれるのかちょっと心配ですねー。
【書評】FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
話題のビジネス本なので、読んでみましたが、最近読んだ本の中でかなり衝撃を受けた一冊です。ぜひ多くの人に読んでほしい、いや、読むべきだと思います!
それくらい、目からウロコの一冊でした。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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あらすじ
ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
世界で100万部の大ベストセラー! 40カ国で発行予定の話題作、待望の日本上陸
ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元アメリカ大統領も大絶賛!
「名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ」―ビル・ゲイツ
「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」―バラク・オバマ元アメリカ大統領
特にビル・ゲイツは、2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員にこの本をプレゼントしたほど。
◆賢い人ほど、世界についてとんでもない勘違いをしている
本書では世界の基本的な事実にまつわる13問のクイズを紹介している。たとえば、こんな質問だ。
質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%
質問 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%
答えは本書にある。どの質問も、大半の人は正解率が3分の1以下で、ランダムに答えるチンパンジーよりも正解できない。しかも、専門家、学歴が高い人、社会的な地位がある人ほど正解率が低い。
その理由は、10の本能が引き起こす思い込みにとらわれてしまっているからだ。
◆教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介
本書では世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野を取り上げている。いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を紹介している。
これらのテーマは一見、難しくて遠い話に思えるかもしれない。でも、大丈夫。著者のハンス・ロスリング氏の説明は面白くてわかりやすいと評判だ。その証拠に、彼のTEDトークの動画は、累計3500万回も再生されている。
また、本書では数式はひとつも出てこない。「GDP」より難しい経済用語は出てこないし、「平均」より難しい統計用語も出てこない。誰にでも、直感的に内容を理解できるように書かれている。
本書の中にある13問のクイズには、本当に衝撃を受けました。試験の択一問題には結構自信があったんですが、全く正解できませんでした・・・。
世界のことを全く分かっていなかったんだと。
筆者の思った通りの誤答をしている自分にかなりショックを受けたんですが、ノーベル賞受賞者など世の中のエリートと言われる人たちもチンパンジー以下の正答率らしい。(確率的にですが・・・。)
こんなにも思い込みが世界中に広がっていて、それを気づかずにみんな生活しているなんて・・・。
どうしてそんな思い込みが起きるのか、そして、そんな思い込みを乗り越え、正しい視点で世界の現状やこれからを考えるために必要なヒントが詰まった、良書だと思います。
13問のクイズにぜひ、挑戦してみてください。
きっと新しい発見があると思います!
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ] 価格:1,944円 |
UTMFのレインウェアにいいかも!? ノースフェイス ストライクトレイルフーディ
今更ながら、ノースフェイスのストライクトレイルフーディーを購入したので、早速、レビューします。
トレランをやっている方なら、装備を検討する上で頭を悩ませるものとしては、レインウェアが挙げられるのではないでしょうか。
レインウェアといっても多種多様で、一体、どれを選んだら正解なんだ・・・??ってなりますよね。
ここ数年、レインウェアを探してきた中で、辿り着いた結論は、全てを兼ね備えるレインウェアはこの世にはまだ存在しないということです。(当たり前ですみません笑)
この世の摂理ですが、何かを手にしようとしたときには、何かを犠牲にしなくてはなりません。
防水性を優先すると透湿性や軽量性を犠牲にしなくてはならなかったり、逆に軽量性を優先すると防水性が弱くなったりといった具合に・・・。
これまで、モンベルのストームクルーザーやOMMのカムレイカレースジャケットⅡをレースでは、主に使用してきましたが、やはりそれぞれ一長一短でした。
そんな中で新戦力として期待して購入したのがストライクトレイルフーディです!
結構前から気になっていましたが、トレランの我が師匠たちがUTMBの際に、このウェアを使用していたと聞いて、購入することを決意しました。
ノースフェイスの回し者かと思うくらい絶賛していましたし笑
使用してみての感想はと言うと、
まだ、雨の日に数時間、着用してみただけですが、すごくバランスのとれたレインウェアだと感じました。今後、天気が読めず、どのレインウェアを持って行こうか悩んだときにまず候補に浮かぶと思います。
スペック
- 【Fabric】
- 7D HYVENT® Flyweight (3層)(表:ナイロン100%、中間層:ポリウレタンラミネーション、裏:ナイロン100%)※(ZA)身頃部分のみ(表:ナイロン74%、ポリエステル26%、中間層:ポリウレタンラミネーション、裏:ナイロン100%)
- 【Function】
- 極薄3層素材/耐水圧20,000mm/透湿度40,000g/m2・24h(B-1法)/フロント止水ファスナー/フード・裾・袖口ゴムシャーリング仕様
【Weight】115g(Lサイズ)
透けるくらい薄いのに3層素材で、耐水圧20,000mmといった十分なスペックです。
そして軽く、かさばりません!わずか115g!
さすがに大雨にずっと晒されている場合はゴアテックスに軍配があがるのでしょうが、防水性も十分で、しっかりとUTMFの必携品の基準はしっかりと満たしています。
装備を軽くしたい人にとっては、この軽さは非常に魅力的です。風もしっかり防いでくれるので、雨が降っていないときは、ウインドシェルも兼ねて、装備を減らすということもできそうです。
内側も柔らかい材質で、長時間着用していても快適そうです。
そして、これで2万円を下回る価格帯はお財布にも優しい!
私は身長168cm、57kmでMサイズを購入しましたが、結構タイトでした。レースの際にバックの上から着用したい場合は、ワンサイズ大きめのものを購入した方がいいかもしれません。
私も、いつか出場するUTMFの装備候補としたいと思います!
価格:17,763円 |
職場用の水筒を探している人にはこれ!Klean Kanteen(クリーンカンティーン) ワイドインスレート 16oz
職場にはいつも朝、コーヒーを水筒に入れて、持って行っているのですが、現在、使っているボトルに少し不満が出てきたので、思い切って新調しました。
そして、購入したのは、
Klean Kanteen(クリーンカンティーン) ワイドインスレート 16oz
- 18/8 ステンレススチール素材
- Climate Lock™ダブルウォールの真空断熱構造により、温かいお飲み物は高温に保ち、冷たいお飲み物は低温に保ちます
- Klean Coat™ 従来のパウダーコートと比べ4倍の強度で、従来の塗装と変わらず人と環境を第一に考えた成分を使用
- 内側は電解研磨が施こされ、有害な製造工程はなく、湾曲したコーナーの仕上げでお手入れも簡単です
- 漏れないカフェキャップ2.0が付属
- ステンレス ループキャップを含むすべてのワイドキャップに適合
- 全ての保温保冷機能付き製品には手洗いをおすすめします
使用上の注意:●使用上のご注意1:このボトルは真空2重構造の保温飲料ボトルです。 ●使用上のご注意2:熱湯を保温する魔法瓶とは機能が異なりますので以下の点にご注意ください。 ●使用上のご注意3:キャップを閉めて携行する時は、飲める温度(約70℃以下)になってから入れてください。 ●使用上のご注意4:キャップを閉めて携行する時は、沸騰したての熱湯をそのまま入れないでください。 ●使用上のご注意5:カバン、デイパックなどで携行する時は、キャップをしっかり閉めてください。
容量473ml
重量248gサイズH19cm×7.5φcm
注ぎ口口径54 mm
本体材質18/8ステンレススチール
クリーンカンティーンと出会いは、一昨年の信越五岳トレイルランニングレースでした。
クリーンカンティーンのブースで参加賞的な感じでカップをもらったのですが、それがもう気に入って、今でも頻繁に使っています。
保冷・保温の機能も十分で、見た目もかっこいいし、企業のコンセプトも素晴らしい。
そこで、ボトルを新調するときにまず探したのもKlean Kanteenでした。
使用してみての感想ですが、注ぎ口も広く、洗いやすく、カフェキャップも分解できるので衛生的です。ゴムパッキンも無いので、嫌な匂いが染み付くこともありません。
カフェキャップは漏れやすいとのレビューがよく見つかりますが、キャップ自体に不具合があったらしく現在販売されているものは問題ないらしいです。
保温能力も問題なしで、朝コーヒーを入れて昼過ぎくらいまでは、全然温かく飲めます。
職場にボトルを持って行っている人にはオススメです!
クリーンカンティーン klean kanteen ワイドインスレート Cafe 16oz 19322025 【雑貨】保温 保冷 水筒 ステンレスボトル 【highball】 価格:3,980円 |
価格:6,980円 |
stravaのビッグデータから見えたサブ3、サブ3.5への指標
マラソンやトレイルラン二ングをやられている方ならご存知の方も多いと思うStrava
から日本人のランナーに関するとても面白いデータが発表されました。
※Stravaでは、3600万人、累計20億のアクティビティ(2018年12月時点)を分析に用いているらしいです。
そのデータというのは、各サブレベル別の練習時間、練習回数、練習距離について!
めっちゃ気になりません??
まとめると以下の感じです。
■SUB 3
男性 - 時間 05:33:21、回数 5.87回、距離 66.81km
■SUB 3.5
男性 - 時間 04:18:24、回数 4.36回、距離 49.25km
女性 - 時間 05:27:29、回数 5.55回、距離 60.58km
■SUB 4
男性 - 時間 03:30:14、回数 3.38回、距離 37.50km
女性 - 時間 03:57:48、回数 3.78回、距離 40.49km
■SUB 4.5
男性 - 時間 02:57:45、回数 2.84回、距離 30.62km
女性 - 時間 03:28:37、回数 3.06回、距離 33.75km
■SUB 5+
男性 - 時間 02:33:25、回数 2.44回、距離 24.91km
女性 - 時間 02:44:09、回数 2.72回、距離 25.08km
私は、ギリギリサブ4(今はおそらくもっと遅い・・・)レベルの鈍足ランナー(男)ですが、サブ3を達成したいと思ったら・・・。
練習時間:週5時間以上
練習回数:週5回以上
練習距離:週60km以上
となるわけです。
もちろん平均であってこれより少ない練習で効率的にサブ3を達成する人もいるのでしょうが、やっぱりサブ3を達成する人たちは日常的にかなりの練習をかなり積んでいる方が多いということですね。
そして、練習ペースに関するこんな補足データも。。。
ランニングペース(週平均、秒/km)
■SUB 3
男性 - 4:59/km
■SUB 3.5
男性 - 5:14/km
女性 - 5:24km
■SUB 4
男性 - 5:36/km
女性 - 5:52/km
■SUB 4.5
男性 - 5:48/km
女性 - 6:11/km
■SUB 5+
男性 - 6:10/km
女性 - 6:32/km
サブ3ランナの平均の練習ペースは4:59/kmって速すぎでしょ・・・。
遠い道ではありますが、少しずつ今回のデータをひとつの指標に頑張ってみようかな。
SF小説「ゲームの王国」上下巻 感想
サロト・サルー後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。皮肉な運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで出会った。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺ー百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する…あたかもゲームのように。
久しぶりにSF小説を読みましたが、本当に面白かった。SF小説というと伊藤計劃の作品をどうしても思い浮かべてしまいますが、私のなかでは、それに負けないくらい、いや、それ以上に楽しめました。
この作品は、第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞した作品ですが、正直あまり興味はなく、読んでみようとも思ってはいませんでした。
しかし、たまたま、仕事の関係で、作者の小川晢さんと連絡を取ることに。これも縁なので、「ゲームの王国」を読んでみることに。すると面白いのなんのと。
そこからは、もう一気に読み終えました。学生時代に旅をしたことがあるカンボジアが舞台ということもありましたが、カンボジアの風景や空気感を思い出し、とても懐かしくなりました。(これも作中に出てくる記憶の話のとおり、きっと正確なものではないのでしょうが・・・。)
上巻は歴史小説、下巻はSF小説といった構成で、上巻ではカンボジアで起こったクメール・ルージュについて描かれ、下巻では、それを下敷きにし、2023年頃の近未来が描かれています。
基本的には、ムイタックという少年とソリアという少女の人生について描かれているのですが、その他の登場人物たちがみなキャラが立っています。
特に、ムイタックの生まれた村の人々は特にやばいです。土を食って、土と会話できる人、輪ゴムと会話できる人、13年間喋っていない人とか。この村には絶対に行きたくないなと思いますね。笑
その各々の人生が複雑に絡み合って、ムイタックとソリアの人生に収束していく感じでしょうか。もうみんな主人公です。
登場人物が結構多く、名前も似ていたりするので、上巻下巻の冒頭にある登場人物一覧を何回も見直しながら読んでいました。
たまに「上巻は、面白かったけど、下巻でついていけなくなった」みたいな感想をネットで見ますが、個人的にはそんなこともなく最後までがっつり楽しめました。
ここ数年でナンバー1かも。SF小説を敬遠している人にもぜひ読んで欲しい作品です!
価格:1,944円 |
価格:1,944円 |