ゆとりサラリーマンが100マイル完走を目指すブログ

ゆとり第一世代サラリーマンの気ままなつぶやき マラソン、トレラン、映画、音楽

2017 ビブラム香港100 大会当日編 CP5〜ゴール

【CP5 52k Kei Ling Ha】ドロップバック 17:54

f:id:gcygx694:20170204191211j:plain

f:id:gcygx694:20170204191238j:plain

ようやくCP5に到着。

直前の下りで石段にいじめられた足が悲鳴をあげました。

 

ドロップバッグを受け取り、着替えとヘッドライトの準備を済ませ、しばし休憩。

携帯の電源を久しぶりにつけてみると師匠からLINEが。

1時間前にCP5を出発したとのこと。

 

胃薬を飲み、トマトスープで体を温め、後半の山岳コースへ備えます。

結局、CP5には、40分ほど滞在してました。

 ここからCP6までが、今回のレースで最もエイドまで距離が長い区間です。胃と足に不安を抱えながら、ヘッドライトをつけてスタート。

 

ここからは、暗くなったので写真はほとんどありません。

 

【CP6 65k Gilwell Camp】22:00

f:id:gcygx694:20170204191328j:plain

胃の痛みがこの辺りでピークに。

何かの本でこんな時は、白湯が効くと読んだことを思い出して、お湯をもらって飲んでみたところ、少し痛みが和らいだので、ここから先のエイドは毎回、お湯をもらってました。

f:id:gcygx694:20170204191435j:plain

結構急なトレイルを下っていくと、その後は、長いロードへ。

どんどん下っていくとそこには、香港の夜景が。

ガスっていなければもっと綺麗だっただろうな。

そんなことを考えていると、ロードも終わり、また石段地獄へ。

少しの上りでも結構こたえました。

f:id:gcygx694:20170204192624j:plain

 

【CP7 73k Beacon Hill】00:21

f:id:gcygx694:20170204192222j:plain

f:id:gcygx694:20170204192251j:plain

山を登りきったところに、CP7がありました。
今までのエイドとは違って、EDM系の音楽がかかり、今まで以上に明るい雰囲気。

中央には焚き火もあり、その前の椅子に腰掛けてヘッドライトの電池を替えていると、女性スタッフが毛布を肩にかけてくれ、ホッカイロまでくれました。

子供のスタッフもたくさんいて、男の子のスタッフは、私が日本人とわかると味噌汁を持ってきてくれました。

ここでずっと休んでいたい気持ちを押し殺し、何とかCP8を目指しスタート。

【CP8 83k Shing Mun Dam】2:11

f:id:gcygx694:20170204194602j:plain

f:id:gcygx694:20170204194623j:plain

CP9を目指し、スタートの前に、自販機でアクエリアスを発見。
エイドでのスポーツドリンクの味が合わなかったため、すかさず購入。
オクトパスカードをちゃんと持っていて良かった。

次のピークを目指し、スタートと思ったら、目の前には、針山へと続く無数のライトが。

また石段地獄かと落胆。

ただここも覚悟を決め、一歩一歩ゆっくり進みます。

 

針山山頂で、次に見えたのは、草山を登る無数のライト。

もう石段だけは勘弁してくれ。それが正直な気持ちでした。


願いが通じたのか、次のピーク草山山頂へは、斜度はきついものの、石段ではなくロードの上りが。

辛いけど、石段よりは、100倍マシです。


CP9 90k Lead Mine Pass】4:37

f:id:gcygx694:20170204195504j:plain

ここから、いよいよラスボス、大帽山へ。

胃の調子は、相変わらずの調子のため、CP9でも白湯を補充してもらい、頂上に向け、ラストアタックです。

ラスト10kmと思うと、大帽山への足取りも今までより力強くなります。

しかし、登っていくと霧が今まで以上に酷く、視界不良で5メートル先も見えない。

ヘッドライトは乱反射するため、手に持って慎重にルーファイしながらゆっくり進むことに。

最後の最後でこんなに精神的に苦しい思いをするとは思いませんでした。
時間も想定以上にかかってしまいましたが、最後は長いロードの上りだったことも幸いして、なんとか大帽山到着。

と言っても山頂の目印等はなく、スタッフに下りのロードを案内されました。

ちょうど、その頃から雨が降り始めましたが、もうゴールは目の前。

気にせず進みました。

しかし、意外とゴールまで長く、上りまでありました。

最後の最後まで苦しめられましたが、ゴールゲートが見えた時の安堵感と喜びと言ったら言葉になりませんでした。

 

【ゴール 100k Rotary Club Park】7:19

 なんとか、23時間19分でゴール。

何とか目標である24時間以内を達成し、パーカーとトロフィーをゲットできました。

 

f:id:gcygx694:20170204195422j:plain

f:id:gcygx694:20170204195436j:plain

師匠は、2時間前にゴールしていたようで、ツアースタッフの車で寝て待っていてくれました。

本当にお待たせしました。


石段地獄には苦しめれれましたが、エイドも充実しているし、スタッフも親切でホスピタリティー溢れる素晴らしい大会でした。

走り終わった後は、もう二度と石段はごめんだと思いましたが、また、参加したいレースです。

 

2017 ビブラム香港100 大会当日編 スタート〜CP5

当日の朝は、4時半に起床し、朝ごはんを食べ、着替えやテーピング、装備の最終確認などを終え、集合場所へ。

レース当日の朝ごはんは、おにぎりと決めているのですが、香港のセブンイレブンには、おにぎりが売っていなかったため、サンドウィッチで我慢。この辺りは、海外レースだからと諦めました。

 

f:id:gcygx694:20170204173633j:plain

かなりギリギリでしたが、集合後、スタート会場までのバスの受付を済ませ、スタート会場へ。ツアーはこの辺りも楽ですね。

 

f:id:gcygx694:20170204173736j:plain

7時頃にスタート地点に到着。
少し肌寒いが、雨もほとんど降っておらず、天気は大丈夫そう。


スタート会場は、たくさんの選手たちがドロップバックを預け、穏やかかつ楽しげな雰囲気でスタートの時を待っていました。
レース前という緊張感はあまりなく、みんなお祭りに来たような雰囲気。

それにしても、香港には、いかにも走れそうな女性達がたくさんいました。
(実際、レースではガンガン追い抜かれました。)

 

f:id:gcygx694:20170204173818j:plain

 

f:id:gcygx694:20170204173841j:plain

スタートゲートで写真を撮り、16時間以内のゾーンでスタートを待つことに。
目標は、24時間以内でしたが、師匠が16時間以内のゾーンに並んだので、私もご一緒させていただきました。

それにしてもスタートのゲート狭い。

 

5分ごとのウェーブスタートで100kmの旅スタートです。

スタート後は、しばらくロードを走り、トレイルへ。

トレイルは、想像通りの平坦で走りやすいコースでした。

 

f:id:gcygx694:20170204175011j:plain

 

f:id:gcygx694:20170204175427j:plain

f:id:gcygx694:20170204175508j:plain

f:id:gcygx694:20170204175538j:plain

序盤はダムの周りを気持ちよく進みます。

 

【SP 11k East Dam】9:39

f:id:gcygx694:20170204175621j:plain

 

 

f:id:gcygx694:20170204175953j:plain

f:id:gcygx694:20170204180020j:plain

f:id:gcygx694:20170204180042j:plain

ゼッケンには国旗が付いているので、日本人だとわかると「頑張れー」と声をかけてくれます。

 

f:id:gcygx694:20170204180103j:plain

ビーチ、舗装されたトレイルを繰り返すうちにあっという間にCP1へ。

すでにこの区間で師匠には置いていかれました。

 

【CP1 21k Ham Tin】11:21

f:id:gcygx694:20170204180135j:plain

f:id:gcygx694:20170204180948j:plain

f:id:gcygx694:20170204183112j:plain

でっかい牛がコース上を堂々と闊歩するある意味危険なコースを進みます。

 この辺りから、脱水症状なのか足がつりそうな気配が。

こんな序盤でと不安になりましたが、ペースを少し落とし、ゆっくり進むことに。

 

【CP2 28k Wong Shek】12:41

f:id:gcygx694:20170204181025j:plain

f:id:gcygx694:20170204181039j:plain

f:id:gcygx694:20170204183417j:plain

住宅地の間を進みます。

途中、バルコニーでギターを弾きながら応援するおじさんもいました。

f:id:gcygx694:20170204184136j:plain

 

【CP3 36k Hoi Ha】14:19

f:id:gcygx694:20170204181114j:plain

f:id:gcygx694:20170204181143j:plain

味噌汁を発見。やっぱり日本人にはこれです。

f:id:gcygx694:20170204181204j:plain

このエイド初めてカップラーメンが。食べたかったが胃の調子に不安があったので食べませんでした。

 この後、胃の痛みが出てきましたが、ゆっくり舗装されたトレイルを進みました。

 

【CP4 45k Yung Shue O】16:03

f:id:gcygx694:20170204181516j:plain

f:id:gcygx694:20170204181534j:plain

CP4には、黒人のスタッフがたくさんいました。

コーラをもらって回復しました。

f:id:gcygx694:20170204181559j:plain

 ここから、次のエイドまで石段地獄でした。

途中、辛そうに立ち止まっていると、シンガポールの男性に声をかけられ、励まされました。

 その後は、香港の方にも励まされました。

 どんだけ辛そうにしていたんだろう。。。

f:id:gcygx694:20170204181613j:plain

何とか石段地獄を越え、前半のピーク雉公山(Kai Kung Shan)399mに到着。

 ここからトレイルを下って行くと、いよいよ中間地点のCP5へ。

 

つづく・・・

2017 ビブラム香港100K  大会前夜

2017年1月14日に香港で開催されたビブラム香港100ウルトラトレイルレースに参加してきました。

 

今回のレースは、私にとって、初海外レース、初100km完走といったとても記憶に残るレースになりました。

 

だいぶ時間が経ってしましましたが、少しずつ、思い出しながら書きます。

 

ビブラム香港100は、ウルトラトレイルワールドツアーの第1戦の大会であり、世界中から2000人以上のランナーがエントリーしました。うち119人が日本人。

 

香港までは、飛行機で5時間程度なので、海外レースの中では、非常に参加しやすい大会だと思います。

 

体力に自信があるなら、金曜日に香港着、そして土曜日から日曜にかけてレースを走り、日曜日のうちに帰国といった強行スケジュールも可能です。

 

今回は、フィールズ・オン・アースのツアーでの参加だったため、そんな強行スケジュールはしませんでしたが。

 

フィールズ・オン・アースのツアーでの参加は大正解でした。

面倒な事前受付は、行なってもらえるし、コースの攻略法などをトップランナー(今回は、大瀬和文選手)から直接聞くことができました。

 

大瀬選手の曰く、前半は、フラットで走りやすいコース。しかし、ここで調子に乗って走りすぎてしまうと足が終わってしまい、後半の山岳エリアで地獄を見るとのこと。

 

f:id:gcygx694:20170202003308j:plain

少し、ビビりながらも、完走、そして、24時間以内のゴールを心に誓います。

 

配られたドロップバッグの袋の中に参加賞がたくさん。

ビブラム香港100は、参加賞が充実していることも非常に魅力的だと思います。

f:id:gcygx694:20170202003445j:plain

今回はTシャツ・ボトル・BUFF・ソックスなどなどたくさん入ってました。

 

観光に出かけたい気持ちを静め、部屋に戻り、レースの準備。

セブンイレブンで買ったパスタを食べてこの日は22時には就寝。

 

f:id:gcygx694:20170202005632j:plain

 少し、心配だったが、味は普通でした。

 

 

続く。。。

100マイルへの道

大学生の時に『BORN TO RUN』という本に出会い、トレイルランニングの存在を初めて知った。

当時は、本を読みながら、山の中を、しかも100km以上も走るスポーツがあるなんて、にわかには信じられなかった。

 

その一方で、心の底からワクワクし、一気に本を読み終えたことを覚えている。

 

ただ、それは、あくまで本の中の世界であって、自分自身がトレランをやるなんて思いもしなかった。

 

大学を卒業し、社会人になり、単調な日々を送ること3年。

 

初めての人事異動。

 

そこで、幸か不幸か出会ってしまった。

 

『BORN TO RUN』のような世界を地でいくその人と。 それが「師匠」である。

 

師匠から、仕事の話はほどほどに、トレランの大会の話を聞いているうちに、完全に影響されてしまった・・・。

 

そして、なんだかんだでトレランの大会に出るようになり、フルマラソンを超える大会もなんとか走った。

 

そして、今こんなブログを書いている。

 

こうなったら最後、100マイルレース完走に向けて、もう前進するしかない。

 

もう逃げられない・・・笑